■日本のがん罹患者数で胃がんは第1位

日本においては、全てのがんの中でも胃がんの罹患者数が第1位となっていて、男性だと9人に1人、女性だと18人に1人が胃がんを発症していると言われています。芸能人にも胃がんになった方が多く、宮迫博之さん、大橋巨泉さん、蟹江敬三さん、市村正親さん、児玉清さん、逸見政孝さん、王貞治さん、尾崎紀世彦さん、三遊亭円楽さん、林家木久扇さん、佐藤B作さん、藤村俊二さん、小林すすむさん、小林克也さん、塩沢ときさん、黒木奈々さん、今いくよさん、宮川花子さんなどがいます。残念ながら亡くなられた方もいますが、そのほとんどが末期状態であったためで、胃の摘出手術を行っても、早期発見が幸いして無事に仕事復帰されている方もたくさんいます。

■初期段階で発見できれば生存率は90%

胃がんは、あまり自覚症状を感じることがないため、自分で気付くことは容易ではありません。いつの間にか症状が進行して発見した時には、もう手の施しようがないといった状態になっていることも少なくないのです。しかし、定期検診を受けることで初期段階で胃がんを発見できれば、生存率は90%まで跳ね上がります。逆に、進行して末期の状態で発見された場合は、生存率は10%以下とほとんど助からないというデータがあります。血縁者に胃がん経験者がいる方や、喫煙量や飲酒量が多い方は特に胃がんを発症しやすいので、胃がん検査対象年齢である40歳になる前に検査を受けておくことをお勧めします。

■恐ろしいスキルス性胃がんになる前に

通常の胃がんと違ってスキルス性胃がんは、発見しにくく、進行スピードも速く、転移もしやすいという恐ろしさを持っています。アナウンサーや司会者、タレントとして幅広く活躍されていた逸見政孝さんは、スキルス性胃がんだったこともあり、がん告白会見からわずか3ヵ月半後に亡くなられました。通常の胃がんは、胃粘膜の表面に異変が現れますが、スキルス性胃がんの場合は、胃粘膜より下の部分にがん細胞が広がっているので、通常の内視鏡検査で発見しにくいのです。進行性の胃がんなので、発見時にはかなりの末期状態である可能性が高いのも特徴です。このスキルス性胃がんを避けるためには、やはり40歳前の早い年齢から定期的に胃がん検査を受けるように習慣付けることが大切だと思います。